【開催レポート】5月17日 サミット分科会(国際インバウンドリーダーズサミット)開催いたしました!

5月17日、前日に開催いたしました「国際インバウンドリーダーズサミットinTokyo」での議論を踏まえて、

さらに具体的な事例や実践活動、戦術を議論すべく「成功事例に学ぶインバウンド最前線!!」と題して分科会を開催いたしました。

この日は、2つの会場に分かれ、4つのテーマに沿ってそれぞれの分野の第一線でご活躍の専門家の皆様にご登壇いただきセッションを行いました。

 

テーマは、

①桁違いのプレミアム戦術!~付加価値がリピーターを創出する原資となる~

②ナイトタイムエコノミー~夜の市場が生み出すパワー~

③ITが生み出す新サービス~地方が世界とダイレクトにつながる方法とは?~

④「食べる」「泊まる」の新潮流~食・宿泊のインバウンド最前線~

です。

 

 

<分科会>

①桁違いのプレミアム戦術!~付加価値がリピーターを創出する原資となる~

 

その地域特有の商品をうまく活用し、相手の立場に立った目線で観光資源を生かすことを中心にセッションが行われました。

 

ファシリテーター:吉田 博詞

(日本インバウンド連合会JIFメンバーズ 副幹事長・株式会社地域ブランディング研究所 代表取締役社長)

パネリスト:

楠木 泰二朗氏(琴平バス株式会社 代表取締役社長)

浜 知美氏(ariTV株式会社 副社長)

長田 めぐみ氏(株式会社フォネット 営業企画室主任)

琴平バスの楠木社長は、ガイドブックにも載っていなかったり、交通の便が悪く行きにくいようなうどん店に連れて行ってくれる「うどんタクシー」を運行していて、タクシーを2次交通として利用することで、ご当地でしかできない体験を提供しているというお話をしてくださいました。

 

長田さんからは、山梨県の宿坊を活用し、能楽師が直接講師を務める能の鑑賞会の紹介。浜さんからは、SNSを通じて観光情報などを発信する中で、ターゲットによってプレミアム感が違うため、それぞれに合わせた情報発信をすることの大切さなどをお話いただきました。

 

②ナイトタイムエコノミー最前線!~夜の市場が生み出すパワー~

 

IR推進法の閣議決定などを受けて、近年注目される「ナイトタイムエコノミー」。夕方から翌日朝までの時間帯をどのように活用して経済活動を促すかについて話し合われました。

 

ファシリテーター:中村 好明氏(日本インバウンド連合会 理事長)

パネリスト:

木曽 崇氏(国際カジノ研究所 所長・エンタテイメントビジネス総合研究所客員研究員)

澤邊 雅一氏(株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス法人営業本部 副本部長)

奥村謙一氏(株式会社ARYU CORPORATION 代表取締役社長)

大森峻太氏(株式会社ジェイノベーションズ 代表取締役社長)

国際カジノ研究所の木曽所長からは、遊休施設をどう稼動させるかが大切ということ、観光客が消費をしたくても、現状では夜に消費をする機会がほとんどないことなどをお話いただきました。夜の時間帯の経済活動については、少なくとも反対意見が出てくるだろう、この反対を前提にしながらどう活性化させていくか考えなくてはいけないとおっしゃっていました。

 

澤邊さんからは、自社のフリーwifiのデータを活用し、人気の観光地である渋谷や鎌倉の外国人観光客の動態を提示していただきました。昼に比べると渋谷でも夜の外国人観光客の滞留人数が半分にまで落ちることなど現状を示し、その中でもホテルや飲食店などの付近では滞留も見られ、訪問目的を作ることで、夜間市場の活性化の可能性もありうるというお話を頂きました。

 

奥村社長からは、パリやNYなどに比べ、日本には夜間に楽しめるエンターテインメントが少ないというお話から、自社が行っているかぶきディナーショーについてご紹介いただきました。料金形態を複数用意するなどの工夫をし、観光客の需要に応えているそうです。

 

大森社長からは、airbnbで提供されている体験サービスの需要が上がってきていることで、個人で夜間にガイドツアーなどを行う人が増えていることが紹介されました。この体験サービスで、日本は全世界で予約数が1位なんだそうです。実際にガイドをしている方は、渋谷にある立ち食いできるような軽食のお店を数軒回るグルメツアーなどを行っているとのことでした。

 

③ITが生み出す新サービス~地方が世界とダイレクトにつながる方法とは?~

 

ITをどのように活用して観光客にPRしていくかということを話し合いました。

 

ファシリテーター:道越 万由子

(日本インバウンド連合会JIFメンバーズ 副幹事長・株式会社BEYOND 代表取締役社長)

パネリスト:

安達 俊彦氏(株式会社ギフトグッズ 代表取締役社長)

飯島 邦夫氏(株式会社イーウィルジャパン 代表取締役社長)

浜田 裕輔氏(tenso株式会社 執行役員)

ギフトグッズの安達社長は、日本人は中々買おうと思わなくても、外国人観光客は買いたいと思うような、日本を感じられるお土産がまだまだ少ないことをご指摘いただき、ご当地特有のお土産を磨き上げるとともに、世界に届けるための仕組みをお話いただきました。

 

イーウィルジャパンの飯島社長からは、外国人観光客に人気のイメージの浅草をPRするためのSNSやwebを活用した戦術、観光協会での取り組みについてお話いただきました。

 

tensoの浜田さんは、越境EC市場の最前線をご紹介いただくと共に、日本に旅行に来た人が、帰国してからも現地で良いと思った日本の製品を気軽に帰る環境を作ることが大切ということを話してくださいました。

 

④「食べる」「泊まる」の新潮流~食・宿泊のインバウンド最前線~

 

日本ファームステイ協会の大野さんに6月に改正される民泊新法についてご説明いただき、観光には欠かせない、「食」と「宿泊」について話し合いました。現時点ではまだまだ日本には環境整備が整っていない部分があるとの指摘が出ました。

 

ファシリテーター:大野 彰則氏(一般社団法人日本ファームステイ協会 事務局長・株式会社百戦錬磨 経営戦略室)

パネリスト:

青木 辰司氏(前東洋大学 社会学部教授・特定非営利法人 日本グリーン・ツーリズムネットワークセンター 代表理事)

木村 重一氏(菜食食品開発Sofa Deli&Foods Inc. 代表取締役社長)

守護 彰浩氏(株式会社フードダイバーシティ 代表取締役社長)

日本グリーン・ツーリズムネットワークセンターの青木さんは、ファームステイの質が良いと言われているイギリスと日本のインバウンドの違いについてご説明いただき、日本でも高品質と言われる宿泊施設をご紹介いただきました。

 

sofaDeli&Foods Inc.の木村社長からは、ベジタリアン、ビーガンへの対策が、日本ではほとんど進んでいないことが指摘されました。全体のおよそ3割がベジタリアンであることが紹介され、例えばテーマパークなどではベジタリアンの人は食事の持ち込みが許可されており、その分の売上のチャンスを逃していることなどが示されました。

 

フードダイバーシティの守護さんは、ベジタリアンが食べられる範囲には多くの種類があり、特に近年、各地が積極的に誘致を行っている台湾の人は14%がベジタリアンであること、五葷と呼ばれるネギやラッキョウなど、においが強い野菜を食べないという人も一定数いることなどが、日本では知られていない現状を教えてくださいました。

 

 

<分科会総括セッション>

午後からは、「観光先進国への挑戦~具体的な戦術を考える~」と題し、パネルディスカッションが行われました。

ファシリテーター:中村 好明氏(日本インバウンド連合会 理事長)

パネリスト:

馬見塚 健一氏(一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ 代表)

木曽崇氏(株式会社国際カジノ研究所 所長)

吉田博司氏(日本インバウンド連合会JIFメンバーズ 副幹事長・株式会社 地域ブランディング研究所 代表取締役社長)

道越万由子氏(日本インバウンド連合会JIFメンバーズ 副幹事長・株式会社BEYOND 代表取締役社長)

大野 彰則氏(一般社団法人 日本ファームステイ協会 事務局長・株式会社 百戦錬磨 経営戦略室)

総括セッションからご参加いただいたソーシャルスポーツイニシアチブの馬見塚さんからは、ごみ拾いを「スポGOMI」として、スポーツにして広めるに至った経緯、どこでも誰でも出来、地域を巻き込むこともできる利点、ミャンマーや韓国など世界各地に広がっていることなどをお話いただきました。

 

また、カジノ総合研究所の木曽所長に、IR整備法について詳しく説明をしていただきました。統合型リゾートを地域の魅力を発信する場として活用し、客を囲い込むことのないようにしていかなければならないことなどが指摘されました。

 

総括セッションでは、日本には、ベジタリアンなどの食の禁忌を持っている人への対策が不十分であったり、各国首脳が宿泊できるような5つ星クラスのホテルが少なかったり、まだまだ観光に関する伸びしろはあるということを話し合いました。

どの分科会でも、地方の人たちが自分たちの街を好きになること、観光客の目線に立った環境整備が必要であることが話されました。

今後、日本の観光分野をさらに活性化させていくためには、地域内の組織などそれぞれが連携をしていくことが何より大事だということを認識することができました。

 

<サミット全体総括>

最後に、日本インバウンド連合会 理事長の中村好明から2日間を通したサミットの全体総括をさせていただき、2日間の日程を終了いたしました。

2日間に渡り行われた「第2回 国際インバウンドリーダーズサミットinTokyo」は、2日間で300人以上の方にご参加いただきました。

今後も観光先進国と地方創生、持続可能な社会を実現するために皆様に発見やアイディアを提供できる場を作っていきます。

ご参加いただいた皆様、ご登壇いただいた皆様、誠にありがとうございました!