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【インバウンド ミニコラム】ナイトタイム戦略を立て実行せよ

世界中でインバウンドの旅行客の消費は各国の重要な経済要素になりつつある。

 

外国からの旅行客の消費は、ハレ(非日常)の消費であり、ケ(日常)の消費より大きい。さらにランチとディナーに使う金額を考えてみるとわかるが、そもそも昼の財布と夜の財布には大きな違いがあるのだ。

日本国内の昼の観光資源は、神社や仏閣といった文化施設であれ、入場料の多くは数百円から千円くらいの料金で済んでしまう。夜はそうしたスポットはたいていしまっていて、見ることができない。日本が世界に誇る富士山であっても、見てもらうだけならタダである。そもそも昼間目にできても夜は見えない。要するにデイタイムエコノミーだけで儲けるのは実は難しいのである。

 

日本は世界において、ナイトタイムエコノミー最後進国だと言われている。この状況において、先日わが友人でもある国際カジノ研究所の木曽崇氏が、日本人には農耕民族のDNAが染みついており、「日が沈んだら眠るものだ」と思っているせいだろうと分析してくれた。その通りだと思う。

<木曽氏には、5月にJIFが主催した「国際インバウンドリーダーズサミット 分科会」でもご登壇いただきました。>

 

われわれ日本人が夕食後、すぐに床についてしまうのとは対照的に欧米豪州の人々にはそういう意識がないため、彼らは夜も動く。いわんやせっかくの旅先の日本の夜には動きたくなる。

また東南アジアの大都市部などでは、自宅に十分な台所がない場合が多く、そのため屋台文化・外食文化が花開いている。ASEANの国々を旅行すると分かるように、小さな子ども連れであっても、夜遅くまで屋台で食事したり、食後にショッピングすることが普通なので、おのずとナイトタイムエコノミーが発展している。

 

要するに、日本人だけの夜の捉え方が違っているのだ。実際、夜になったら途端にやることがなくなってしまうのが日本だ。温泉旅館などでも、夕食を食べて飲んだらもうほかにやることがない。訪日外客の1人当たり消費額が減っているのも、ナイトタイムエコノミーに寄与するような、お金を使いたくなる場が少ないことが大きな要因のひとつになっている。

ナイトタイムにこそに商機がある。