【報告レポート】インバウンドマーケットEXPO2019【特別セミナー】

東京ビッグサイトで行われた「インバウンドマーケットWXPO2019」では、特別セミナーと題して、JIF中村好明理事長と、豪華ゲストの対談も行われました。

 

2/21(木)「観光立国とデザインの力~花仕事と米仕事~」

ドーンデザイン研究所 代表 水戸岡鋭治 氏 × 日本インバウンド連合会 中村好明 理事長

 

「ななつ星」や「或る列車」などのJR九州の車両デザインなどで知られる水戸岡鋭治 先生は、中村理事長が講演などで毎回お伝えしている「花仕事・米仕事」という考え方の生みの親であり、今回、夢の対談が実現することとなりました!

対談では、「花仕事・米仕事」のお話はもちろん、デザインの仕事を通じて培われた哲学や、仕事に対する姿勢・考え方について、伺いました。

花仕事をするためには、スピードが大切だというお話をいただきました。花仕事をするためには、米仕事をしっかりと確立しておく必要があり、そのためには、米仕事のスピードを上げていくことが必要です。そして、花仕事を行うことで、米仕事のスピード力が身に付き、結果として、米仕事の生産性が向上していくのです。

また、仕事には、「対話力」が必要不可欠だとお話しされました。他人と意見が食い違ったときに、なぜ違うのか、その違いの大きさはどのくらいなのかの確認するためには、相手と対話をする必要であり、それを怠っていては、本当の答えは導き出せない、というお話しもいただきました。

どれも本質的な議論で、これまでのデザインを通して培ってこられた実践哲学には深みと含蓄があり、これから持続可能な日本を実現していくために必要なヒントをたくさんいただきました。

 

2/21(木)「シビック・プライド形成が観光立国と地方創生の礎」

岐阜県可児市 市長 冨田 成輝 氏 × 日本インバウンド連合会 中村好明 理事長

岐阜県可児市の冨田市長からは、人口減少が叫ばれる中でも、団地開発や地区センターの設置などを行い、順調に人口が増えていること。企業誘致を行い、海外から働きに来る人がどんどん増えていることなどをご紹介いただきました。

また、市内には日本語が分からない海外の子供たちのための教室があり、生活の中に外国人がいるのが当たり前、海外の子供たちも心は日本人として可児市での生活に溶け込んでいるというお話を伺い、自然とダイバーシティの環境が出来ているとのことでした。

また、可児市では、地域の観光資源を最大限に生かそうと、戦国時代の城跡巡りやスポンジの刀でのチャンバラ合戦イベントなどを積極的に行っています。2020年、明智光秀を主人公にした大河ドラマ「麒麟が来る」の放送も決定していて、今後、さらなる盛り上がりが期待されます!

自分たちの住む地域を好きになってもらうことが何より大切と話す冨田市長は、自身が小学校へ出向き、地域の良さを伝える授業なども行っているそうです。沢山の人に訪れてもらうには、まず地域の人が地元を好きになる、シビック・プライド形成の大切さを改めて伝えてくださいました。

 

2/22(金)「佐賀さいこう!観光立国と地方創生~これからの150年を考える~」

佐賀県 知事 山口 祥義 氏 × 日本インバウンド連合会 中村 好明 理事長

佐賀県の山口知事からは、佐賀県が、平成26年から平成29年の4年間で、訪日外国人宿泊者数の伸び率が全国1位となった秘訣についてお話いただきました。

佐賀は九州の中心に位置し、また、アジア諸国からのアクセスがとても良く、近年、「九州佐賀国際空港」では、LCCが続々と就航しているということです。また、タイやフィリピンから映画やテレビのロケを誘致し、映像で魅力を伝えることで外国人観光客を増やす取り組みを行っています。

その他にも、佐賀県いちごの新ブランド「いちごさん」や、アニメとのコラボレーション、スポーツ振興など、佐賀の幅広い魅力を発信しようと積極的に取り組んでいらっしゃるそうです。これからは、佐賀から世界へ魅力を発信していくと力強くお話いただきました!

そして、佐賀の魅力を世界に発信していくためには、県民のシビック・プライドの形成が必要不可欠であると考え、いち早くシビック・プライド形成に向けた活動に取り組んでいます。

幕末維新期の佐賀を映像で体感し、食や文化、アートなどを楽しんでもらおうと、昨年3月から今年1月の10か月間に渡り行われた「肥前さが幕末維新博覧会」には、223万人の来場者が訪れました。県内の子供たちなども多く来場し、地元佐賀の魅力を改めて知る機会になったということです。

豪華なゲストをお迎えし、大変貴重なお話を伺えました。