【インバウンドミニコラム】 医療におけるおもてなしの実現

 訪日客の約3%は怪我や病気の発症など何らかの医療対応が必要という。しかし、日本の医療尾施設はそもそも、一部の国際病院を除いてインバウンド対応はほとんど未整備だ。政府は2020年までに訪日外客を4000万人に増やす目標を掲げている。つまり、20年にはおよそ120万人もの外国人患者が発生しうることを意味している。

一般外国人観光客は、不案内な外国で思わぬ怪我をしたり、既住症が発症したり、何らかの病気にかかる。何の備えもない。日本国民向けの健康保険も適用外だ。また、特にアジアの観光客は旅行保険に入っていないケースも多いという。入っていても保険保障金額が低い。医療費用は想定外に高いのだ。例えば、盲腸の手術をうけ4日間の入院のケースでいえば約190万円。入院するだけでも毎日10万円はかかるという(日本人は医療保険が適用されているので全体費用はピンとこない)

外国人高額医療未払い問題、医療通訳者数の圧倒的不足、病院の外国人行け入れ意欲の不足問題など課題は山積している。医療は一歩間違えれば人の命を左右する。華々しいインバウンド市場隆盛の背景には、こうした深刻かつ重大な課題があるのだ。同時にわれわれには、官民連携し、訪日客に安全安心な医療面のおもてなし実現にも真摯に取り組むべき責務があることを改めて自覚した。