
「第3回 国際インバウンドリーダーズサミットin東京」開催いたしました!~6/17インバウンド実践報告会~
6月17日(火)、18日(水)の2日間に渡って、「第3回国際インバウンドリーダーズサミットin東京」を開催し、
2日間でおよそ400名の方にご参加いただきました。ご来場頂きました方々誠にありがとうございました!
初日17日は、「実践報告会:Practice Session」と題してインバウンドの最前線で活躍する方々に、具体的な戦術や成功事例について話していただきました。
内容については以下の通りです。少しですが、ご紹介させていただきます!
《開会宣言》
一般社団法人日本インバウンド連合会 中村好明 理事長
《第1部 地域における実践報告》
【ベトナムにおける神奈川の魅力発信】
神奈川県国際文化観光局 グローバル戦略担当部長 篠原 仙一 氏
「住むなら神奈川」「働くなら神奈川」「学ぶなら神奈川」に向けて取り組む神奈川県。
産業・観光という魅力だけでなく、生活(居住)・労働・学習環境の整備を外国人材受入の取り組みを
ベトナムにて多岐にわたる発信されている事例についてお話頂きました。
【IR(統合型リゾート)最前線】
キャピタル&イノベーション株式会社 代表取締役社長 小池 隆由 氏
IR事業における国の基本方針策定・公表が参院選後に迫る中で、どう観光関係者が参画していくのか。
そこに大きく関わるスコアリングシステムであるIR整備法のうち、3号と4号を注力する重要性や根拠を示して頂きました。
→(1号:国際会議場, 2号:展示等, 3号:我が国の観光の魅力増進, 4号:送客, 5号:宿泊(注) 海外コンテンツは、非中核の6号)
【宮城県蔵王町の持続可能な地域づくり戦略】
みやぎ蔵王別荘協議会 事務局長 相澤 国弘 氏
蔵王町の集落まるごとを宿泊施設を目指し、現在「山水苑」を運営し持続可能な地域作りを体現されている相澤さん。
福祉施設をはじめ、障がい者支援就労センター、地域コミュニティなど地域に不可欠な施設や機会創出。
再生エネルギー(温泉熱・水・間伐材の活用)などによる循環型社会の構築。
空き家を活用した農泊、様々な体験ができるバケーションレンタルといったインバウンド対応。などなど
これら以外にも多くの成功事例を持つ蔵王町について細かくご紹介頂きました。
【香川・四国のインバウンド最前線】
琴平バス株式会社 代表取締役社長 楠木 泰二朗 氏
旅に慣れた方が訪れる傾向がある四国。
持続可能な社会を作る為に、ローカルで必要なのは出来る限り濃密な「人と人」「ONE to ONE」の交流。
量よりも質。末永く地域に関わってくれるファンを作ることの重要性について事例を元にお話し頂きました。
《第2部 ラグビーW杯開催直前!
欧米豪客&リピーター客獲得に向けたマーケティング実践報告》
【ラグビー開催地におけるデジタルマーケティングの取り組み】
JIFメンバーズ副幹事長 兼 事務局次長、Tokyo Creative株式会社 事業開発部長 中川 智博 氏
インフルエンサーサービスを活用し、業界内でいま最も注目されているデジタルマーケティング会社の一つであるTokyo Creative。
ラグビーW杯目的で来たお客様獲得には、顕在層の先にある潜在層へデジタル上に「網」を張ることが重要。
地域の理解を深め、外国人目線の情報発信するには、YouTubeとFacebook活用方法も棲み分けさせ的確にアプローチすることが重要とお話頂きました。
【地域のキャッシュレス対応最前線】
JIFメンバーズ副幹事長、NIPPON Platform株式会社 代表取締役会長 兼 海外事業CEO 高木 純 氏
マルチ決済端末を無料レンタルし、中々浸透できていなかった店舗に向けプラットフォームを提供されているされているNIPPON Platform株式会社。
だれも開拓できていなかった層に向けてキャッシュレス対応を促すサービスについて最新情報とともにお話頂き、
商店街の人達にも身近に手にとってもらえるよう漫画を使ったレクチャーをする紹介など高木さんのプレゼンに参加者も釘付けでした。
【ANAグループのインバウンドの取り組みについて】
全日本空輸株式会社 観光アクション部 部長 藤崎 良一 氏
ANAグループの、インバウンド促進・地方創生における新たなアクションとして、
送客においては一律運賃や空席連動型運賃などのインバウンド向けパス。
また、昨今欧米客から注目されているガストロノミーに応える取り組みなど、地方創生に向けた様々なアクションをご紹介頂きました。
【訪日客6,000万人時代に必要不可欠なリスクヘッジ】
三井住友海上火災保険株式会社 東京本部 次長(首都戦略担当) 藤田 健司 氏
現代、そして未来の保険会社の在り方とはなにか。
訪日客が日本での災害に不安が広がる中、事故やトラブルなく安全に帰国いただくことが非常に重要と話す藤田次長。
まだまだ対応が遅れている日本にとってのリスクや課題を洗い出すポイントをご紹介頂き、
なによりも「安心・安全・信用力」を考えることは当たり前であり、そのために同社の新たな取り組みについてもお話頂きました。
【デジタルマーケティングを活用したインバウンド集客戦術】
JIFメンバーズ副幹事長 株式会社BEYOND 代表取締役社長 道越 万由子 氏
海外は国内よりもターゲットが広いため伝えたい思いが広がりにくいため、
インバウンドPRにおいては、コンテンツにお金をかけることばかりに傾けるのではなく、いかに拡散・発信量を担保できるか。
「おもてなしの精神」を持ち、コンシェルジュになったつもりで対応することが重要と話す道越副幹事長。
《第3部 パネルディスカッション
「観光立国と日本の潜在能力~ポストラグビーW杯・東京五輪のインバウンド~》
【リードトーク「ポスト五輪の世界~観光立国の礎はシビック・プライドにあり~」】
一般社団法人日本インバウンド連合会 中村 好明 理事長
▼パネリスト
・関東運輸局 観光部長 松場 圭一 氏
・日本航空株式会社 執行役員 路線統括本部 国内路線事業本部長 本田俊介 氏
・株式会社ペライチ 創業者 山下 翔一 氏
▼ファシリテーター
一般社団法人日本インバウンド連合会 中村好明 理事長
現在、日本の受け入れ環境整備において、関東はインバウンドブームに取り残されたと語る松場観光部長。
世界に最も近い文化を持つ首都東京があぐらを掻いている場合ではなく、広域連携を図り
早急に生産年齢人口が減らない東京圏マーケットが動かなければならないと危機感を持つことが重要。
潜在能力を生かしていくためにはどうするか。
JAL本田執行役員は、訪日客を地方送客に向けて取り組む同社の考えとしても、コンテンツ作りや発信する前段階で必要なことは、
地方とのネットワークがある中でどの地域に住んでいる人たちにとっても重要なのはシビックプライドであると説明。
ペライチの山下さんも、田舎は交換経済ではない。地方に住む方々はまだまだ意識が、なにもないと思っているがなんでもあるんだと気づくことが急務。
本気になって地域にとって動ける人がどれだけいるのか、その先の未来がレガシーにつながると語って頂きました。
パネルディスカッションを通して、パネリストの皆さまとも再度共通認識となったことは、
まさに中村理事長が常に語る「シビックプライド」が根幹にくるということ。
現状に甘んじるのではなく、目先の利益ではなく、中長期的になにが必要なのか。
誰もが地域の魅力、そして課題に対する危機感に気づき、そして行動することが問われています。
初日の実践報告会終了後の夜には交流会も行われ、
インバウンドを軸に、さまざまな活動をされている方が集まったことで、
美味しい料理とお酒、そしてミスアースジャパンの皆さんの華やかさもプラスされ大盛り上がりでした!
今回の交流会会場は、
会場:BeerBar 富士桜Roppongi
〒106-0032 東京都港区六本木4-8-7 嶋田ビルB1F
大江戸線・日比谷線六本木駅6出口 徒歩0分 / 六本木交差点より徒歩約2分
HP:https://www.beerbar-fujizakura.jp/
「富士桜高原麦酒」、「国産クラフトビール」など12種類を樽生で提供されており、きめ細かい泡に香りもよくとっても美味しいです・・
ビール好きにはたまらないお店なので、是非、みなさまも行ってみてください。
2日目、全体セッションへ続く。