インバウンド活性化に必要なものとは?

私は国内外の各地で、シビック・プライド戦略についてお話している。シビックプライドとは、単なるふるさと自慢とは違う。シビックはもちろん市民であり、プライドは誇りだが、それは義務を伴うものである。「私のまちは私が支える」というのがシビック・プライドという言葉の真に意味することろだ。

「私のまちが生き残っていくことに私は関与する、また、私にはその責任がある。なぜならわがまちには譲れない魅力があるからであり、それを世界の人々に発信していく義務が私にはある」これが、シビック・プライドである。

これまで狭義のインバウンドには、特定の事業者だけが取り組んでいた。あるいは、国や自治体においては観光課だけがインバウンドを行っていた。その時点で、すでに国際競争では負けていると言わざるを得ない。しかもほとんどのインバウンド担当者は、レジャー産業の中だけでマネタイズポイントを探そうとする。例えば、補助金をいっぱい積んでアジアの団体ツアーを地域に降り立たせて・・・といったことをいつまでも続けても、全く意味がない。それはザルにバケツで水をいれているようなものだ。

シビック・プライドが地域に根ざしていないかぎり観光立国など不可能である。そうなれば、この国は生き残れない。つまり、シビック・プライドこそ、観光立国の礎(いしずえ)なのである。